文献詳細
増大号特集 もう悩まない こどもと思春期の整形外科診療
8章 その他
文献概要
Point!
●こどもの痛みには,身体的要因と心理社会的要因がそれぞれどの程度関与しているかをアセスメントし,心身両面にアプローチする.
●整形外科的な異常がみつからないもの,および器質的・機能的異常所見があっても痛みの程度や持続期間が説明できないものを,診断基準に従って疼痛性障害と診断する.
●若年性線維筋痛症,複合性局所疼痛症候群は確定診断が必要である.
●治療は環境調整,リハビリテーション,認知行動療法などを集学的に行い,痛みと付き合えることを目指す.
●こどもの痛みには,身体的要因と心理社会的要因がそれぞれどの程度関与しているかをアセスメントし,心身両面にアプローチする.
●整形外科的な異常がみつからないもの,および器質的・機能的異常所見があっても痛みの程度や持続期間が説明できないものを,診断基準に従って疼痛性障害と診断する.
●若年性線維筋痛症,複合性局所疼痛症候群は確定診断が必要である.
●治療は環境調整,リハビリテーション,認知行動療法などを集学的に行い,痛みと付き合えることを目指す.
参考文献
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掲載誌情報