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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻8号

2022年08月発行

文献概要

臨床経験

骨粗鬆症性椎体骨折に対する保存治療—診療報酬制度からみた治療戦略

著者: 藤原啓恭1 松本由紀子2 森口悠1 小田剛紀1

所属機関: 1国立病院機構大阪南医療センター整形外科 2国立病院機構大阪南医療センター事務部企画課診療情報管理室

ページ範囲:P.1021 - P.1024

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背景:骨粗鬆症性椎体骨折の地域連携システムを診療報酬制度から検討する.対象と方法:当センターで入院加療を行った144例を対象とし,平均在院日数,平均包括出来高差額,平均日当点,神経合併症発生率,手術施行率を調査した.結果:平均在院日数は10.7±6.6日,平均包括出来高差額は−11,942円,平均日当点は4,433点であった.神経合併症発生は遅発性に2.1%認め,手術が施行された.まとめ:今回設定した地域医療連携システムの地域医療に対する貢献度は高いと考えるが,標準的な診療行為およびシステムの見直しが必要であると考えられた.

参考文献

1) 国立社会保障・人口問題研究所.日本の地域別将来推計人口[平成30(2018)年推計].http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson18/t-page.asp(2022年3月2日アクセス)
2) 中野哲雄.骨粗鬆症性脊椎骨折の診断と自然経過.脊椎脊髄2009;22(3):231-9.
3) 河野由枝.慢性心不全患者のアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の現状と未来予想図—患者と歩調を合わせて対話を重ねるACPを目指して.医療2021;75(2):154-6.
4) Horikawa Y, Suzuki A, Hashimoto K, et al. Evaluation of the diabetes regional coordination path using the diabetes coordination notebook in community-based diabetes care. Diabetol Int 2019;10(3):188-97.
5) 阿部大介,大箭慎一,嶋 大輔・他.わが国における閉経後女性の骨粗鬆症に対する意識・実態に関するWebアンケート調査.日骨粗鬆症会誌2019;5(2):267-76.
6) 厚生労働省.2019年国民生活基礎調査の概況.Ⅳ介護の状況.https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html(2022年3月2日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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