icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻9号

2022年09月発行

文献概要

特集 わかる! 骨盤骨折(骨盤輪損傷) 診断+治療+エビデンスのUpdate

骨盤解剖とバイオメカニクス

著者: 依光正則1

所属機関: 1岡山大学学術研究院医歯薬学域運動器外傷学講座

ページ範囲:P.1051 - P.1055

文献購入ページに移動
骨盤外傷の治療に必要な解剖学的な知識とバイオメカニクスについて説明する.骨盤は,仙骨と2つの寛骨で構成される輪状構造で,仙腸関節と恥骨結合で連結される.仙腸関節の靱帯は,強靱でありほとんど動きがないが,動的な安定化機構は二足歩行特有の骨盤形状の維持に大きな役割があるとともに,外力が生じた際に衝撃を吸収する作用がある.小骨盤腔内には重要な神経血管が多く存在しており,損傷されると生命に関わる出血や大きな機能障害の原因となる.これらの解剖を理解することは,適切な治療を行ううえで必須である.

参考文献

1) Tile M. Anatomy of the pelvic ring. In:Tile M, Helfet DL, Kellam JF, editors. Fractures of the pelvis and acetabulum. 3rd ed. Lippincott Williams & Wilkins;2003. p.12-21.
2) Durkin A, Sagi HC, Durham R:Contemporary management of pelvic fractures. Am J Surg 2006;192(2):211-23.
3) Vleeming A, Schuenke MD, Masi AT, et al. The sacroiliac joint:an overview of its anatomy, function and potential clinical implications. J Anat 2012;221(6):537-67.
4) Khurana B, Sheehan SE, Sodickson AD, et al:Pelvic ring fractures:what the orthopedic surgeon wants to know. Radiographics 2014;34(5):1317-33.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら