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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科57巻9号

2022年09月発行

文献概要

特集 わかる! 骨盤骨折(骨盤輪損傷) 診断+治療+エビデンスのUpdate

重度骨盤輪損傷に対する脊椎インストゥルメンテーション手術の実際

著者: 伊藤康夫1 瀧川朋亨1 森田卓也1

所属機関: 1神戸赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.1117 - P.1124

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高エネルギー外傷による骨盤輪損傷は,体幹支持性の喪失のみならず,骨盤内臓器・大血管・神経損傷を合併する.救命処置を優先されることがある重傷外傷である.整形外科医として,重篤な合併症の防止と体幹支持性の獲得のために骨盤輪の再建は重要である.本稿では,脊椎インストゥルメンテーション手術手技を用いた高エネルギー外傷による骨盤輪損傷に対するわれわれの行っている再建手術を紹介する.

参考文献

1) AO Foundation. Pelvic ring. J Orthop Trauma 2018;32(Suppl 1):S71-6.
2) 戸田一潔,伊藤康夫,矢形幸久・他.脊椎固定システムを用いた仙骨骨折の治療経験.中部整災誌2006;49(6):1099-100.
3) 矢形幸久,上田泰久,伊藤康夫・他.脊椎インストゥルメンテーションシステムを用いた仙骨骨折の治療—利点および問題点—.骨折2013;35(1):69-72.
4) Toda K, Yagata Y, Kikuchi T, et al. Minimally invasive surgery for unstable pelvic ring fractures:transiliac rod and screw fixation. Acta Med Okayama 2020;74(1):27-32.
5) Sugimoto Y, Ito Y, Tomioka M, et al. Risk factors for lumbosacaral plexus palsy related to pelvic fracture. Spine (Phila Pa 1976) 2010;35(9):963-6.
6) 伊藤康夫,越宗幸一郎,魚谷弘二・他.脊椎・骨盤外傷に対する低侵襲手術.J Spine Res 2012;3(8):1133-8.
7) Koshimune K, Ito Y, Sugimoto Y, et al. Minimally invasive spinopelvic fixation for unstable bilateral sacral fractures. Clin Spine Surg 2016;29(3):124-7.
8) 伊藤康夫.脊椎骨盤外傷—骨盤輪骨折に対するMISt手技を使用した手術.日本MISt研究会(監),星野雅洋,佐藤公治,齋藤貴徳・他(編).MISt手技における経皮的椎弓根スクリュー法.東京:三輪書店;2015.p.119-23.
9) 伊藤康夫.最小侵襲脊椎安定術(MISt)の骨盤骨折への応用.西良浩一(編).OS NEXSUS No. 18 State of the Art脊椎外科 レベルアップのための18の奥義.東京:メジカルビュー社;2019.
10) Denis F, Davis S, Comfort T. Sacral fractures:an important problem. Retrospective analysis of 236 cases. Clin Orthop Relat Res 1988;227:67-81.
11) 森田卓也,伊藤康夫,瀧川朋亨.低侵襲Spino-Pelvic Fixationは不安定型骨盤輪骨折をどこまで整復できるのか.J Spine Res 2021;12(3):190.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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