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問題解決型救急初期診療 第3版 フリーアクセス
著者: 藤井達也1
所属機関: 1アンカークリニック船堀整形外科
ページ範囲:P.105 - P.105
初期研修医だった僕は上級医に言われ,ACLSのテキストを見直していた.「意識があるということは脈あり・頻脈だな」と思い頻脈プロトコールを頭に入れた.すると心電図モニターを確認すると洞調律の78歳男性だった.僕は脈あり・頻脈のフローチャートの最初でつまずき,頭が真っ白になりそうだった.しかし,過去カルテを見にいくときに本書の「動悸」の項目を開いた.まずは「問診」「心電図」と記載がある.「それで具体的には何をきくのか?」と思い次のページを見ると,「安静時の動悸か?」「労作時の動悸か?」「既往歴」「家族歴」と書かれている.ふむふむ.30秒でざっと確認し現場に戻る.診察や検査を終え無事に上級医へプレゼンできた.
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