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臨床試験に挑む
著者: 田仲和宏1
所属機関: 1大分大学医学部先進医療科学科
ページ範囲:P.1192 - P.1193
文献購入ページに移動その後,世の中はEBMの時代になり,ガイドラインが整備され,多くの医師がエビデンスを重視するようになったが,実際にランダム化比較試験を行うのは容易ではない.むしろ,臨床研究法の施行による縛りや試験プロトコルと同意文書の作成,倫理審査などクリアすべきハードルが上がった分,以前よりもランダム化比較試験の実施は難しくなっている.できればやらずに済ませたいところであるが,やらなければ患者に最良の治療を届けられないから,やむを得ず行うのである.したがって,立案する試験の科学的・倫理的rationaleが重要であり,患者への十分な説明と同意取得が必須となる.
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