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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻10号

2023年10月発行

文献概要

特集 腱板断裂の治療戦略 一次修復不能腱板断裂に対する治療

大・広範囲腱板断裂に対する一次修復術—鏡視下棘上筋・棘下筋腱前進術(ARCA)のコツとピットフォール

著者: 森原徹1 古川龍平2 木田圭重3 高橋謙治3

所属機関: 1丸太町リハビリテーションクリニック 2洛和会丸太町病院整形外科 3京都府立医科大学大学院医学研究科運動器機能再生外科学/整形外科学教室

ページ範囲:P.1239 - P.1248

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腱板断端を剥離し30N以下の腱緊張で,大結節付着部まで引き出すことが不可能な症例には,棘上筋,棘下筋の起始部を肩甲骨内側縁および後面から剥離し,菱形筋と連続性を保持したまま外側に前進するDebeyre-Patte変法を行ってきた.現在,完全鏡視下に棘上筋は肩甲骨内側縁と上縁から,棘下筋腱は肩甲骨内側縁から剥離し,同筋腱断端を外側に前進し,一次修復術である全鏡視下腱板筋前進術(ARCA)を行っている.

参考文献

1) Morihara T, Kida Y, Furukawa R, et al. Therapeutic outcomes of muscular advancement by an arthroscopic-assisted modified Debeyre-Patte procedure for irreparable large and massive rotator cuff tears. J Orthop Sci 2018;23(3):495-503.
2) Debeyre J, Patie D, Elmelik E, et al. Repair of ruptures of the rotator cuff of the shoulder. J Bone Joint Surg 1965;47:36-42.
3) Patte D:The roll of advancement in the surgical treatment of cuff rupture. Surgical disorders of the shoulder. London:Churchill Livingstone;1991. p. 293-308.
4) 森原 徹,古川龍平・他.腱板大・広範囲断裂に対する鏡視下腱板筋前進古川法の短期治療成績.肩関節2023;47(1).(in press)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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