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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻10号

2023年10月発行

文献概要

特集 腱板断裂の治療戦略 一次修復不能腱板断裂に対する治療

前上方腱板広範囲断裂に対する鏡視補助下小胸筋移行術—コツとピットフォール

著者: 山門浩太郎1

所属機関: 1福井総合病院整形外科

ページ範囲:P.1249 - P.1255

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鏡視補助下小胸筋移行術は,修復不能の肩甲下筋断裂(単独の肩甲下筋断裂あるいは前上方広範囲断裂)のうち,リバース型人工肩関節置換術の適応とならない症例に対する比較的低侵襲な術式である.手技の要諦は,小胸筋腱を烏口突起より骨腱移行部を温存したまま採取し,共同腱後方ルートより小結節にノットレスアンカーを用いて固定するところにある.また,腱採取をミニオープン下に行うことで採取と剥離が安全に施行可能となり,関節内導入とグラフト固定を鏡視下に行うことで,低侵襲化に加えて後方腱板修復操作が容易となる.

参考文献

1) Paladini P, Campi F, Merolla G, et al. Pectoralis minor tendon transfer for irreparable anterosuperior cuff tears. J Shoulder Elbow Surg 2013;22(6):e1-5. doi:10.1016/j.jse.2012.12.030.
2) Yamakado K. Arthroscopic-assisted pectoralis minor transfer for irreparable anterosuperior massive rotator cuff tear. Arthrosc Tech 2018;7(3):e193-8. doi:10.1016/j.eats.2017.08.070.
3) 山門浩太郎.前上方腱板広範囲断裂に対する鏡視補助下小胸筋移行術.整外最小侵襲術誌2019;91:22-8.
4) 山門浩太郎.鏡視下小胸筋移行術.石橋恭之(監修).三幡輝久(編).肩関節鏡視下手術(ビジュアル・サージカルテクニック).東京:文光堂;2021.p.210-15.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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