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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻10号

2023年10月発行

文献概要

特集 腱板断裂の治療戦略 一次修復不能腱板断裂に対する治療

腱板大・広範囲断裂に対するEx-Medialization—適応と限界

著者: 水城安尋1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会佐世保共済病院 整形外科

ページ範囲:P.1257 - P.1263

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筆者は一次修復不可能な腱板断裂に対して,上腕骨頭上方のボリュームを減少させ,従来法より内側にフットプリントを移動することで腱板を修復するEx-medializationを開発した.この手法は従来の鏡視下腱板修復術の拡張で,簡便かつ特別な器具や準備が不要であり,前上方断裂や骨頭の上方化を伴う症例にも適応できる.また,重度な可動域制限の懸念もない.徐々に適応の拡大を図っており,以前はリバース型人工関節を検討していた症例に対しても適応でき,一次修復不可能な腱板断裂に対して,まず取り組むべき手法と考えている.

参考文献

1) Mizuki Y, Tamai M, Senjyu T, et al. Arthroscopic extreme medialized repair for massive rotator cuff tear:resection of cartilage and subchondral bone over the top of the humeral head. Arthrosc Tech 2022;11(6):e965-70. doi:10.1016/j.eats.2022.01.017.
2) Mizuki Y, Senjyu T, Ito T, et al. Extreme medialized repair for challenging large and massive rotator cuff tears reveals healing and significant functional improvement. Arthroscopy 2023;S0749-8063(23)00306-7. doi:10.1016/j.arthro.2023.03.030. Online ahead of print.
3) 水城安尋.一次修復困難な腱板断裂に対するEx-medialization.関節外科2022;41(11):1229-38.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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