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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻11号

2023年11月発行

文献概要

視座

骨粗鬆症検診率を劇的に変える起爆剤

著者: 髙尾正樹1

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科整形外科

ページ範囲:P.1296 - P.1297

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 運動器の健康を維持し,健康寿命を延伸し,さらには介護の負担を減らすために,骨粗鬆症の予防および治療が重要であることはいうまでもない.また骨粗鬆症の診断・治療は,運動器診療の専門家である整形外科医の守備範囲であることも異論はないと思われる.その一方で,骨粗鬆症診療に熱心な整形外科医はどのぐらいいるだろうか.次々と搬送されてくる骨折患者の診療に忙殺され,継続的な骨粗鬆症治療まで手が回らないという医師も多い.骨粗鬆症リエゾンチームを編成しチーム医療を提供するすばらしい取り組みも進んでいるが,一部の施設に限られている.若い整形外科医にとっては,手術手技の習得が大きな関心事であり,その基本となる骨の健康にまでなかなか意識がいきにくい.

 かくいう私も整形外科教授として赴任し,地域の運動器の健康増進を考えるようになって,地域の骨粗鬆症の診断・予防・治療の現状に強く問題意識を持つようになった.現実として,骨粗鬆症診療に関連するさまざまな統計数値は整形外科医が誇れるものではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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