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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻11号

2023年11月発行

文献概要

特集 外傷性頚部症候群—診療の最前線

外傷性頚部症候群の分類と治療

著者: 遠藤健司1 西村浩輔1 山本謙吾1

所属機関: 1東京医科大学整形外科学分野

ページ範囲:P.1311 - P.1315

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骨折や脱臼のない外傷性頚部症候群は,本来外傷の中でも軽症の部類に入るが,頚椎は脊椎の中で最も可動域が大きな部分で,支持する筋群は自律神経との連絡も多い.痛みやしびれが複雑で,難治化・慢性化するケースも知られている.痛みの慢性化には「ストレス」と「不動化」が関係している.慢性化を予防するために,疼痛の原因を分類整理して可能なかぎり早期に社会復帰しながら疼痛処置を行うことが重要である.

参考文献

1) 平林 冽,佐藤 武,松下智康・他.鞭打ち損傷に関する医・工学的検討.東日臨整外会誌1995;7(2):113-6.
2) 土屋弘吉,土屋恒篤,田口 怜.いわゆる鞭打ち損傷の症状.臨整外1968;3(4):278-87.
3) 田中靖久,佐藤哲朗,宮城島 純・他.後頭部痛に対する頚椎椎間関節ブロック.東北整災外紀1986;30(1):1-6.
4) 篠永正道,久保田 毅,小佐野巳・他.頚椎捻挫後に続発した低髄液圧症候群.脊髄外科2001;15:69.
5) 遠藤健司,西村浩輔(編著).むち打ち損傷ハンドブック.第4版.東京:丸善出版;2023.p.6-9,121.
6) Spitzer WO, Skovron ML, Salmi LR, et al. Scientific monograph of the Quebec Task Force on whiplash-associated disorders:redefining “whiplash” and its management. Spine (Phila Pa 1976) 1995;20(8 Suppl):2S-73S.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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