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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻11号

2023年11月発行

文献概要

特集 外傷性頚部症候群—診療の最前線

外傷性頚部症候群の後遺障害診断書作成

著者: 鈴木秀和1 遠藤健司1 山本謙吾1

所属機関: 1東京医科大学整形外科学分野

ページ範囲:P.1355 - P.1359

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交通事故による負傷が「治ゆ」(症状固定)したときに,一定の障害が残存したものを後遺症とする.後遺障害診断書は症状固定時の残存症状(後遺症)について記載する書類で,後遺障害等級認定の申請に不可欠である.後遺障害診断書の記載上,症状と画像所見,神経学的所見に整合性があることが重要である.症状固定の期間については,指の欠損など器質的な障害以外の後遺障害等級認定では医学上妥当と認められる期間を待って評価する.

参考文献

1) 一般社団法人日本臨床整形外科学会自賠・労災委員会.交通事故診療における症状固定・後遺障害の考え方.日臨整第21号,平成29年5月9日.
2) 厚生労働省都道府県労働局労働基準監督署.労災保険における傷病が「治ったとき」とは….令和5年3月.https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/110427-1.pdf(2023年6月6日アクセス)
3) 遠藤健司,西村浩輔(編著).むち打ち損傷ハンドブック—頚椎捻挫,脳脊髄液減少症の治療から後遺症のしくみまで.第4版.東京:丸善出版;2023.p.158-77.
4) 羽成 守(監).日本臨床整形外科学会(編).Q&Aハンドブック交通事故診療.第6版.東京:創耕舎;2020.
5) 労働省.障害等級認定基準について〔労働者災害補償保険法〕.各都道府県労働基準局長あて労働省労働基準局長通知.基発第565号.昭和50年9月30日.
6) Spitzer WO, Skovton ML, Salmi LR, et al. Scientific monograph of the Quebec Task Force on Whiplash-Associated Disorders:redefining “whiplash” and its management. Spine (Phila Pa 1976) 1995;20(8 Suppl):1S-73S.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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