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整形外科Common Diseaseとしての関節リウマチ
著者: 高橋伸典1
所属機関: 1愛知医科大学整形外科
ページ範囲:P.1407 - P.1407
文献購入ページに移動しかしここまでに14剤と多くの分子標的薬が登場しましたが,大筋において治療効果に差がないことが示されました.つまり,すべての薬剤を知らなくても関節リウマチ治療は成立するということになります.リウマチ専門医としてはやや寂しい気はしますが,メトトレキサートと1剤目の分子標的薬までの初期治療においては専門医を必要としないのが現在の関節リウマチ診療であるといえます.もし初期治療が効果不十分なら,またはそもそも診断が難しい症例は,リウマチ専門医が生きる場所になります.しかしこと初期治療に関していえば,今や関節リウマチは整形外科のcommon diseaseの1つとして再び戻って来たと感じています.
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