icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻12号

2023年12月発行

文献概要

特集 がん時代の整形外科必携! 骨転移診療アップデート 骨転移治療総論

骨転移診療で整形外科医に何が求められているか

著者: 森岡秀夫1

所属機関: 1国立病院機構東京医療センター整形外科

ページ範囲:P.1413 - P.1418

文献購入ページに移動
がん時代に入り,これまでがんとかかわりが少なかった診療科もがん診療に積極的に関与している.整形外科においても2018年にがんロコモの概念が提唱され,がんに関連する運動器の諸問題への取り組みが積極的に開始され,このようなことを包摂した新たな分野が腫瘍整形外科学(onco-orthopaedics)である.骨転移診療は,以前からある整形外科腫瘍学(orthopaedic oncology)と新しい分野である腫瘍整形外科学との共通の領域である.骨転移の患者数の多さから考え,骨という臓器を熟知したすべての整形外科医に,この分野での診療が国民から求められている.

参考文献

1)国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター.全国がん罹患モニタリング集計 2015年罹患数・率報告.東京:国立がん研究センター;2019.
2)国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター.全国がん罹患モニタリング集計 2009-2011年生存率報告.東京:国立がん研究センター;2020.
3)川井 章.希少がん—その臨床像と課題.医のあゆみ2015;254(9):621-7.
4)日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍委員会.全国骨・軟部腫瘍登録一覧表(令和3年度).東京:国立がん研究センター;2021.
5)公益財団法人がん研究振興財団.がんの統計2023.2023.
6)公益社団法人日本皮膚科学会.悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)の適切な切除を目指すための共同提言.2018 https://www.dermatol.or.jp/modules/news/index.php?content_id=536(2023年9月12日アクセス)
7)眞鍋 淳.がん骨転移に対する集学的治療:骨転移Cancer BoardとBone Management.癌の臨2012;58(1):43-50.
8)森岡秀夫.骨転移診療の新しい流れ.日整会誌2013;87(6):S1089.
9)Nakata E, Sugihara S, Sugawara Y, et al. Multidisciplinary treatment system for bone metastases for early diagnosis, treatment and prevention of malignant spinal cord compression. Oncol Lett 2020;19(4):3137-44.
10)日本臨床腫瘍学会(編).骨転移診療ガイドライン.改訂第2版.東京:南江堂;2022.
11)公益社団法人日本口腔外科学会.薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023.2023.
12)Kaku T, Oh Y, Sato S, et al. Prevalence of precursory signs of atypical femoral fractures in patients receiving bone-modifying agents for bone metastases:a cross-sectional study. JBMR Plus 2023;7(7):e10749. doi:10.1002/jbm4.10749.
13)Katagiri H, Okada R, Takagi T, et al. New prognostic factors and scoring system for patients with skeletal metastasis. Cancer Med 2014;3(5):1359-67.
14)森岡秀夫,西本和正,堀内圭輔・他.骨転移に対する手術および骨修飾薬を用いた薬物療法.臨外2015;70(13):1493-9.
15)森岡秀夫.なぜ整形外科医はがんを診ないのか?臨整外2019;54(10):979-83.
16)日本循環器病学会.学会概要. https://j-onco-cardiology.or.jp/overview-menu/greeting/(2023年9月12日アクセス)
17)石岡千加史.腫瘍循環器学の現状と課題.循環器内科2018;83(6):489-94.
18)和田健彦.onconephrologyの新展開.日内会誌2020;109(7):1432-8.
19)土屋弘行.新たな挑戦—がんとロコモティブシンドローム.Clinician 2018;669:962-6.
20)河野博隆,大江隆史,森岡秀夫・他.がんロコモの実際と今度の課題—Onco-orthopaedicsという新領域.日整会誌2023;97(3):S528.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら