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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻12号

2023年12月発行

文献概要

特集 がん時代の整形外科必携! 骨転移診療アップデート 骨転移治療総論

骨転移におけるロコモティブシンドローム

著者: 中田英二1 堅山佳美2 明﨑禎輝3 濱田全紀2 藤原智洋1 国定俊之1 尾﨑敏文1

所属機関: 1岡山大学整形外科 2岡山大学病院総合リハビリテーション部 3高知リハビリテーション専門職大学

ページ範囲:P.1431 - P.1438

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がんは高齢者に多いため,ロコモティブシンドロームが発生しやすい.がんの切除を行う患者の約9割は,ロコモを合併している.したがって,がん患者では,適切ながんロコモのスクリーニングが重要である.また,最近,がん治療は外来に移行しつつあり,がん患者が日常生活動作を維持することが求められ,がんロコモ予防に対する社会のニーズが増えている.したがって,各施設において,診療科横断的にがんロコモ予防に取り組む体制を構築することが重要である.

参考文献

1)中田英二・他.ロコモ チャレンジ!推進協議会,日本リハビリテーション医学会(監修),ロコモ チャレンジ!推進協議会 がんロコモワーキンググループ,酒井良忠,緒方直史(編).がんロコモハンドブック.東京:総合医学社;2021.p.226-37.
2)日本リハビリテーション医学会(編).がんのリハビリテーション診療ガイドライン.東京:金原出版;2019.
3)中田英二,尾﨑敏文.がんロコモにおける骨軟部腫瘍専門医の役割.臨整外2019;54(10):1023-9.
4)中田英二,尾﨑敏文.がんロコモ.臨栄2020;137(2):140-3.
5)中田英二,杉原進介,菅原敬文・他.脊椎転移の早期診断・早期治療による麻痺予防とRTの治療成績.整外最小侵襲誌2017;84:29-41.
6)中田英二,杉原進介,菅原敬文・他.骨転移診療システム—脊椎転移による麻痺や廃用症候群予防を目的とした取り組み.関節外科2016;35(4):374-87.
7)中田英二,杉原進介,尾﨑敏文.脊椎転移による麻痺を予防する取り組み.腫瘍内科2016;18(4):362-70.
8)Nakata E, Sugihara S, Sugawara Y, et al. Multidisciplinary treatment system for bone metastases for early diagnosis, treatment and prevention of malignant spinal cord compression. Oncol Lett 2020;19(4):3137-44.
9)Nakata E, Sugihara S, Kataoka M, et al. Early response assessment of palliative conventional radiotherapy for painful uncomplicated vertebral bone metastases. J Orthop Sci 2018;23(6):912-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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