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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻12号

2023年12月発行

文献概要

特集 がん時代の整形外科必携! 骨転移診療アップデート 骨転移手術各論

四肢病的骨折の手術法—骨接合ではなく置換術?

著者: 田中太晶1

所属機関: 1福井大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.1447 - P.1451

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転移性骨腫瘍のマネジメントについては整形外科単独ではなく多職種専門家から構成されるmultidisciplinary teamによって介入すべきであるが,いったん病的骨折などを認めた場合には外科的治療を選択することが多い.下肢長管骨,特に大腿骨近位部転移性骨腫瘍に対しては髄内釘による骨接合および腫瘍切除を伴う大腿骨近位置換術があり,選択に際してはがん腫,予後,骨転移部位などを考慮し,インプラント生存期間>患者の生存期間となるよう留意することが大切である.大腿骨近位置換術は早期荷重,十分な耐用性を有することから有力な選択肢となり得る.

参考文献

1)公益財団法人がん研究振興財団.がんの統計'19. https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/statistics/2019_jp.html(2023年9月11日アクセス)
2)日本整形外科学会骨軟部腫瘍委員会(編).全国骨腫瘍登録一覧表・全国軟部腫瘍登録一覧表 令和元年度.東京:国立がん研究センター;2021.
3)森脇昭介,万代光一,山上啓太郎.癌の骨髄転移の病理形態と問題点.病理と臨床1999;17(1):28-34.
4)Tanaka T, Imanishi J, Charoenlap C, et al. Intramedullary nailing has sufficient durability for metastatic femoral fractures. World J Surg Oncol 2016;14:80. doi:10.1186/s12957-016-0836-2.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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