icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻12号

2023年12月発行

文献概要

Lecture

Projection Based AR技術の手術への応用

著者: 赤石渉1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学形成外科学講座

ページ範囲:P.1499 - P.1503

文献購入ページに移動
Projection Based ARとは

 コンピュータシミュレーションはハードウェア,ソフトウェア,インターフェイス,ネットワークの発展に伴い,そのシステム形態によりvirtual reality(VR:仮想現実),augmented reality(AR:拡張現実),mixed reality(MR:複合現実),substitutional reality(SR:代替現実)といったさまざまな呼称が出現しており,現在はこれらを全て含めたものとしてextended reality(XR)と呼ばれ,定着しつつある.

 ARは,「現実世界にデジタル情報を付加することで現実世界を拡張認知可能とする」技術であると定義されている.大きく分けて,タブレット,スマートフォンなど,端末側にカメラとディスプレイが搭載され,カメラで撮影した現実世界の画像に,デジタル画像を液晶画面に重ね合わせ表示させるimage overlay型AR(ポケモンGOなど)と,プロジェクターを用いて体表などの現実世界側での投影面をインターフェイスとするprojection based ARいわゆるプロジェクションマッピングが知られる.

参考文献

1)Sugimoto M, Yasuda H, Koda K, et al. Image overlay navigation by markerless surface registration in gastrointestinal, hepatobiliary and pancreatic surgery. J Hepatobiliary Pancreat Sci 2010;17(5):629-36.
2)梅本泰孝,茂利真美,横尾和久.乳房再建時のMDCTとOsiriXを用いた術前評価.形成外科2013;56(12):1249-60.
3)Sotsuka Y, Matsuda K, Fujita K, et al. Image overlay of deep inferior epigastric artery in breast reconstruction. Plast Reconstr Surg Glob Open 2014;2(10):e235. doi:10.1097/GOX.0000000000000210.
4)Hummelink S, Hoogeveen YL, Schultze Kool LJ, et al. A new and innovative method of preoperatively planning and projecting vascular anatomy in DIEP flap breast reconstruction:a randomized controlled trial. Plast Reconstr Surg 2019;143(6):1151e-8e. doi:10.1097/PRS.0000000000005614.
5)赤石 渉,西村礼司,岸 慶太・他.小型レーザープロジェクターを使用した簡易型Projection based AR systemによる術前評価.形成外科2020;63(9):1192-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら