icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻3号

2023年03月発行

文献概要

特集 二次骨折予防に向けた治療管理

二次骨折予防を念頭においた大腿骨転子部骨折の急性期治療

著者: 平井一人1 野田知之1

所属機関: 1川崎医科大学総合医療センター整形外科

ページ範囲:P.257 - P.263

文献購入ページに移動
大腿骨転子部骨折の急性期治療においては早期手術ならびに適切な術前画像評価と整復手技により術直後から全荷重を可能とする安定性を獲得することが,骨折リエゾンサービスによる二次骨折予防に繋げる最も重要なポイントである.今回は骨折型と不安定性評価のための「骨折型分類と治療方針決定」,整復と骨性支持の獲得により早期全荷重を目指す「手術手技」,多職種連携して二次骨折予防を目指す「骨折リエゾンサービス(FLS)」に関して述べる.

参考文献

1) 日本整形外科学会,日本骨折治療学会(監).日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,大腿骨頚部/転子部骨折治療ガイドライン策定委員会(編).大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン2021.改訂第3版.東京:南江堂;2021.
2) Meinberg EG, Agel J, Roberts CS, et al. Fracture and dislocation classification. Compendium-2018. J Orthop Trauma 2018;32(Supple 1):S1-S10.
3) 生田拓也.大腿骨転子部骨折における骨折型分類について.骨折2002;24(1):158-62.
4) 宇都宮 啓,井原成男,鈴木聖裕・他.大腿骨転子部骨折の分類法—近位骨片と遠位骨片の回旋転位に注目して.整・災外2005;48(13):1561-8.
5) 林 豪毅,福田文雄.大腿骨転子部骨折術前分類法と術後分類法の意義—どの分類法が有用か.臨整外2022;57(12):1429-35.
6) 中野哲雄.大腿骨転子部骨折.冨士川恭輔,鳥巣岳彦(編).骨折・脱臼.改訂3版.東京:南山堂;2012.p.857-66.
7) 中野哲雄.高齢者大腿骨転子部骨折の理解と3D-CT分類の提案.MB Orthop 2006;19(5):39-45.
8) 福田文雄.大腿骨転子部骨折における術後安定性を得るための整復法.骨折2015;37(2):247-51.
9) Yamamoto N, Tsujimoto Y, Yokoo S, et al. Association between immediate postoperative radiographic findings and failed internal fixation for trochanteric fractures:systematic review and meta-analysis. J Clin Med 2022;11(16):4879.
10) Baumgaertner MR, Curtin SL, Lindskog DM, et al. The value of the tip-apex distance in predicting failure of fixation of peritrochanteric fractures of the hip. J Bone Joint Surg Am 1995;77(7):1058-64.
11) 野田知之.大腿骨転子部骨折に対するcephalomedullary long nail法.德橋泰明(総編集),齋藤 修(担当編集).新執刀医のためのサージカルテクニック:下肢.東京:メジカルビュー社;2018.p.81-99.
12) 正田悦朗.大腿骨転子部骨折に対する内固定術:髄内釘.中村 茂(担当編集委員),宗田 大,岩崎倫政・他(編).OS NEXUS:股関節周囲の骨折・外傷の手術.東京:メジカルビュー社;2019.p.40-55.
13) Yamamoto N, Ogawa T, Banno M, et al. Cement augmentation of internal fixation for trochanteric fracture:a systematic review and meta-analysis. Eur J Trauma Emerg Surg 2022;48(3):1699-709.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら