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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻4号

2023年04月発行

文献概要

特集 疲労骨折からアスリートを守る—今,おさえておきたい“RED-S”

持久系競技の疲労骨折

著者: 宮本健史1

所属機関: 1熊本大学整形外科

ページ範囲:P.383 - P.387

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疲労骨折は1回の大きな外傷で発症するものではなく,繰り返される骨へのマイクロダメージの蓄積により起こるとされていたことから,長距離ランナーに代表される持久系競技者は,最も発症頻度が高いと考えられていた.しかし,疲労骨折は持久系競技の選手以外にも多くみられる事実から,他の要因があると検討されるようになり,最近では本誌でも特集されているように,相対的な利用可能エネルギー不足が疲労骨折発生の最上流にあると考えられるようになっている.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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