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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻5号

2023年05月発行

文献概要

増大号特集 できる整形外科医になる! 臨床力UP,整形外科診療のコツとエッセンス 1章 診断

病理依頼書の書き方と病理診断

著者: 野島孝之1

所属機関: 1金沢大学附属病院整形外科・病理部

ページ範囲:P.485 - P.489

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Point!

●臨床診断は漠然としたものではなく,医局内で討論された具体的な診断を書く.例;単に骨腫瘍や軟部腫瘍とせず,「骨巨細胞腫疑い」「神経鞘腫」など

●生検の既往がある場合,病理番号を記載する.他院で生検された場合は他院の病理報告書を添付する.他院の病理組織ガラス標本を添付できればベスト

●臨床経過,現症状,既往歴,主な検査結果,採取部位,周囲組織との関係,特に腫瘍は大きさ,色調,硬さ,性状などの記載が必要

●切り出し面,方向,切除断端の大切な症例は別紙にスケッチで面や向きを書き込む.できれば切り出し時に立ち会って病理医と確認する.

参考文献

1) 笹野公伸,森谷卓也,真鍋俊明(編).臨床医・初期研修医のための病理検査室利用ガイド.東京:文光堂;2004.
2) 角南久仁子,畑中豊,小山隆文(編).がんパネル医療遺伝子パネル検査実践ガイド.東京:医学書院;2020.
3) 山口岳彦.骨・軟部腫瘍の病理診断.土屋弘行,紺野慎一,田中康仁・他(編).今日の整形外科治療指針.第8版.東京:医学書院;2021.p.153-6.
4) Coindre J-M. Grading and staging of sarcoma. In Fletcher CDM, Bridge JA, Hogendoorn PCW, et al. editors. WHO Classification of Tumours of Soft Tissue and Bone. 4th ed. IARC, Lyon;2013. p.17-8.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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