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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻5号

2023年05月発行

文献概要

増大号特集 できる整形外科医になる! 臨床力UP,整形外科診療のコツとエッセンス 2章 治療

局所麻酔薬の種類と実際の使い分け

著者: 徳海裕史1

所属機関: 1浅ノ川総合病院整形外科

ページ範囲:P.543 - P.547

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Point!

●種々の局所麻酔薬の特性を知り,適切な局所麻酔法,局所麻酔薬を選択する.

●整形外科医にとって広義の局所麻酔すなわち脊髄くも膜下麻酔,硬膜外麻酔,各種伝達麻酔は全身麻酔のような気道確保や人工呼吸器管理の必要がなく,意識と呼吸が温存されており,習熟すれば1つのアドバンテージになり得る.

●超音波を用いての伝達麻酔は神経を確認しながら局所麻酔薬を入れられるため,以前より安全に行える.

●局所麻酔薬の使用にあたって最も注意すべきことは局所麻酔薬中毒であり,過剰投与や血管内誤注入に注意するとともに早期発見・適切な対処が重要である.

参考文献

1) Katz J, Kavanagh BP, Sandler AN, et al. Preemptive analgesia:clinical evidence of neuroplasticity contributing to postoperative pain. Anesthesiology 1992;77(3):439-46.
2) 日本麻酔科学会.麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン.第3版.Ⅴ.局所酔薬.2019.p.123-40.
3) 田中康仁(監修),中西康顕.超音波でさがす末梢神経.100%効く四肢伝達麻酔のために.東京:メディカルビュー社;2015.
4) 福本真理子.脂肪乳剤の理論と適応.Intensivist 2017;9(3):618-25.
5) Mertes PM, Alla F, Tréchot P, et al. Anaphylaxis during anesthesia in France:an 8-year national survey. J Allergy Clin Immunol 2011;128(2):366-73.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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