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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻5号

2023年05月発行

文献概要

増大号特集 できる整形外科医になる! 臨床力UP,整形外科診療のコツとエッセンス 2章 治療

下肢骨骨折後の骨癒合過程および段階的荷重方法の実際—理学療法的な見地から

著者: 八幡徹太郎12 吉田信也2 村松僚太2 竹田圭佑2 渡部貴也2

所属機関: 1金沢大学附属病院リハビリテーション科 2金沢大学附属病院リハビリテーション部理学療法部門

ページ範囲:P.633 - P.638

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Point!

●部位ごとに仮骨出現や骨癒合の標準的時期が提示されてはいるものの,実際に許可する荷重はそれだけで適正に判断できるものではない.

●部分荷重開始は,骨癒合促進の意義のほか,感覚系機能(位置・関節覚や立位歩行動作感覚といった運動感覚)の減退を予防する意義もかなり大きい.

●1/2以下の部分荷重は原則,両側上肢支持(平行棒内か両松葉杖)で行うものであり,片側杖で行うのは危険である.

●認知症や恐怖心が強い患者には,傾斜台を利用した部分荷重法がある.

参考文献

1) Viero A, Obertová Z, Cappella A, et al. The problem of dating fractures:a retrospective observational study of radiologic features of fracture healing in adults. Forensic Sci Int 2021;329:111058. doi:10.1016/j.forsciint.2021.111058.
2) Messer DL, Adler BH, Brink FW, et al. Radiographic timelines for pediatric healing fractures:a systematic review. Pediatr Radiol 2020;50(8):1041-8.
3) Prosser I, Lawson Z, Evans A, et al. A timetable for the radiologic features of fracture healing in young children. Am J Roentgenol 2012;198(5):1014-20.
4) 園田 茂.不動・廃用症候群.Jpn J Rehabil Med 2015;52(4-5):265-71.
5) 大橋ゆかり.運動学習理論と理学療法の接点.理療科2006;21(1):93-7.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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