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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻6号

2023年06月発行

文献概要

特集 FRIの診断と治療—骨折手術後感染の疑問に答える

FRIにおけるDebridement・死腔の処置・再建前固定(内固定と創外固定)

著者: 佐々木源1 渡部欣忍1

所属機関: 1帝京大学医学部整形外科学講座

ページ範囲:P.781 - P.785

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デブリドマンの目的は,壊死や感染が拡大する可能性のある創の状態に対して壊死組織や感染した組織を除去することによって,今後生存し得る創に転換させることである.完全なデブリドマンの実行は局所の感染を制御できるといっても過言ではない.感染した組織,血流の悪い組織を徹底的に除去することができてから,次の再建への治療方針を計画することができる.骨欠損が生じた場合には,骨セメントと創外固定器やギプスなどの外固定の使用によって次の骨再建へのfirst stepを行う.

参考文献

1) Artz CP, Sako Y, Sculley RE. An evaluation of the surgeon criteria for determining viability of muscle during débridement. AMA Arch Surg 1956;73(6):1031-5.
2) Azar FM,Beaty JH(著),中島康晴(総監訳).キャンベル整形外科手術書 原著第14版.東京:エルゼビア・ジャパン;2023.
3) Court-Brown CM, Heckman JD, McQueen MM, et al. Rockwood and Green's Fractures in Adults 8th edition. Philadelphia:Wolters Kluwer Health:2015.
4) Metsemakers WJ, Fragomen AT, Moriarty TF, et al. Evidence-based recommendations for local antimicrobial strategies and dead space management in fracture-related infection. J Orthop Trauma 2020;34(1):18-29.
5) Masquelet A, Kanakaris NK, Obert L, et al. Bone repair using the masquelet technique. J Bone Joint Surg Am 2019;101(11):1024-36.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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