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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻6号

2023年06月発行

文献概要

特集 FRIの診断と治療—骨折手術後感染の疑問に答える

巨大骨欠損の再建—Bone Transport法

著者: 星亨1

所属機関: 1東大和病院整形外科

ページ範囲:P.799 - P.805

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骨折関連感染症(FRI)は,急性期に適切な処置が施されなければ,骨癒合が阻害され,感染性偽関節へと進展し,治療は難治化する.感染の沈静化のためには,骨切除を含めた病巣郭清が必要になり,時に10cmを超えるような巨大骨欠損を有する例が存在する.筆者は,巨大骨欠損に対してbone transport(BT)法を用いて,骨再建を行ってきた.BT法は,特殊技術を習得する必要があるが,骨折治療に携わる整形外科医にとっては,習得すべき手技である.

参考文献

1) 圓尾明弘,大島隆司,宮 秀俊・他.感染性偽関節に対する骨髄点滴を併用した感染制圧と骨再建の治療経験.骨折2017;39(1):178-81.
2) 星  亨.脛骨感染性偽関節に対する骨再建(2)Bone transport法.整形外科surgical technique:手術が見える・わかる専門誌2018;8(2):227-34.
3) 星  亨.脛骨骨折後感染性偽関節:②Bone transport法.スタンダード骨折手術治療 下肢.東京:メジカルビュー;2020.p.348-53.
4) 星  亨,里見和彦,平野 純・他.脛骨感染性偽関節に対してmonorail法を用いたcallotasisの経験.日本骨・関節感染症研究会雑誌2001;15:93-7.
5) Matsushita T, Watanabe Y. Chipping and lengthening technique for delayed unions and nonunions with shortening or bone loss. J Orthop Trauma 2007;21(6):404-6.
6) 星  亨,市村正一.皮膚および骨欠損を有する感染性偽関節に対する開放延長療法.別冊整形外科2012;61:92-6.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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