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慢性痛のサイエンス 第2版—脳からみた痛みの機序と治療戦略 フリーアクセス
著者: 山下敏彦1
所属機関: 1札幌医科大学
ページ範囲:P.835 - P.835
近年,慢性痛の発生や持続には,単に組織の損傷や脊髄・末梢神経の障害だけではなく,脳の機能不全が深く関与していることが神経科学的研究により明らかにされているが,臨床家にとってそのメカニズムを理解することは決して容易ではない.しかし,本書では,中脳辺縁ドパミン系(mesolimbic dopamine system)や下行性疼痛抑制系といった複雑な神経メカニズムを,明快な図とともに,読みやすい文章で順序立てて解説されており,読み進めるうちに自然と理解が深まってくる.
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