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著者: 酒井昭典
所属機関:
ページ範囲:P.840 - P.840
今月号の特集「FRIの診断と治療—骨折手術後感染の疑問に答える」は,渡部欣忍先生にご企画いただきました.骨折手術後の感染は治療に難渋することが多く,多くの整形外科医の頭を悩ませているところです.内固定材料表面でのバイオフィルム形成はFRIを難治性にしている大きな要因です.本特集では,FRIの診断基準と診断法について解説いただき,骨折手術後という特殊な環境下での感染に対するさまざまな対策や工夫を含む最新の治療法について説明していただきました.抗菌薬の選択,CLAP,抗菌薬含有セメント髄内釘,Modern Papineau法,血行のよい組織による軟部組織再建などです.また,巨大骨欠損への対策として,Masquelet法,Bone Transport法,Vascularized Bone Graftの実際を報告していただきました.最新の医療技術に関する情報を沢山盛り込んでいただきました.この特集が,FRIの治療法を選択するうえでの有益な情報提供となれば幸いです.
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