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著者: 仁木久照
所属機関:
ページ範囲:P.948 - P.948
こうした誇らしいデータとは裏腹に,川崎市には1つの課題が浮き上がってきています.人口が減らない,あるいは増えている地区の行政は,来年4月からの医師の働き方改革によって中小病院が夜間の一,二次救急体制を維持できなくなる可能性があると推測しています.夜間の救急医療の崩壊を避けるために,大学病院を筆頭とした大病院に一,二次救急の受け入れ体制の強化,具体的には救急車受け入れを現在の6,000件から10,000件にするように要請してきています.今のシステムのままで一,二次救急受け入れが増えれば,整形外科はますます繁忙となり壊滅します.これまでの概念にとらわれず,病院全体,全科で対応するシステムを構築することが求められています.1年後,吉と出るか凶と出るか結果が出ていると思いますので,機会があればご報告させていただきます.
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