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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科58巻9号

2023年09月発行

文献概要

特集 脊椎内視鏡下手術の進化・深化 各論(2)FESS

全内視鏡下腰椎椎間板切除術経椎弓間法(FED-IL法)の実際

著者: 福原大祐12 小野孝一郎1

所属機関: 1日本医科大学付属病院整形外科・リウマチ外科 2京都府立医科大学大学院運動器機能再生外科学(整形外科)

ページ範囲:P.1133 - P.1140

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全内視鏡下腰椎椎間板切除術(FED)は,腰椎椎間板ヘルニアに対する最小侵襲外科的治療法である.主に経椎間孔法(TF法)や経椎弓間法(IL法)などがあるが,従来のアプローチに近いIL法は,脊椎外科医にとって親しみやすいアプローチである.FEDは従来法と比較して多くの利点があり,患者や脊椎外科医にとって負担が少ない手術であるが,ラーニングカーブや導入コストの高さなどのハードルも存在する.本稿ではIL法の手術適応,麻酔法,術前セッティング,手術手技について詳述する.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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