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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科59巻10号

2024年10月発行

文献概要

特集 整形外科医のための臨床研究の進め方—立案から実施まで

臨床研究におけるデータ解析

著者: 富永亮司1

所属機関: 1医療法人財団 岩井医療財団 岩井整形外科病院

ページ範囲:P.1209 - P.1215

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臨床研究におけるデータ解析は,研究結果の信頼性と精度を向上させ,エビデンスに基づく医療を実践するために不可欠である.整形外科医にとって,データ解析は専門外の領域かもしれないが,その理解と活用により,研究成果の真価を引き出すことができる.データ解析は「データの要約とクリーニング」「データの記述」,そして「単変量解析と多変量解析」という3つのステップに分かれており,それぞれが研究の質を左右する重要な役割を果たす.これらの技術を習得し,研究に積極的に活用することで,より質の高いエビデンスを得ることができるであろう.しかし,データ解析の結果を医学的に解釈する際には,臨床的な視点が不可欠であることを忘れてはならない.

参考文献

1) Wasserstein RL, Lazar NA. The ASA statement on p-values:context, process, and purpose. Am Stat 2016;70(2):129-33.
2) Gagnier JJ, Morgenstern H. Misconceptions, misuses, and misinterpretations of p values and significance testing. J Bone Joint Surg Am 2017;99(18):1598-603.
3) 新谷 歩.今日から使える医療統計.東京:医学書院;2015.
4) Byrne DW(著),木原正博,木原雅子(訳).国際誌にアクセプトされる医学論文:研究の質を高めるPOWERの原則.東京:メディカル・サイエンス・インターナショナル;2000.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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