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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科59巻5号

2024年05月発行

文献概要

増大号特集 絶対! 整形外科外傷学 1章 整形医局(自習室)

ビジュアルにわかる骨癒合の基礎—バイオロジーとバイオメカニクス

著者: 新倉隆宏1

所属機関: 1兵庫県立西宮病院整形外科

ページ範囲:P.456 - P.463

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Point!

●骨癒合(骨折治癒)の基礎を理解することは,臨床において必ず役に立つ.

●骨癒合の基礎を理解するにはバイオメカニクス(物理学的な観点)とバイオロジー(生物学的な観点),両方の観点が必要である.

●骨折治癒に関わる骨化形態には2種類ある.膜性骨化と軟骨内骨化(内軟骨性骨化)である.

●骨折治癒過程は,炎症,膜性骨化,軟骨形成,軟骨内骨化,リモデリングが段階的に,しかもそれぞれがオーバーラップしながら,絶妙なハーモニーを奏でつつ進行する.

●骨折治癒,すなわち骨癒合には2つのタイプがある.一次性骨癒合(直接的骨癒合)と二次性骨癒合(間接的骨癒合)である.

参考文献

1) Giannoudis PV, Einhorn TA, Marsh D. Fracture healing:the diamond concept. Injury 2007;38 Suppl 4:S3-6.
2) Giannoudis PV, Gudipati S, Harwood P, et al. Long bone non-unions treated with the diamond concept:a case series of 64 patients. Injury 2015;46 Suppl 8:S48-54.
3) Einhorn TA, Gerstenfeld LC. Fracture healing:mechanisms and interventions. Nat Rev Rheumatol 2015;11(1):45-54.
4) Kostenuik P, Mirza FM. Fracture healing physiology and the quest for therapies for delayed healing and nonunion. J Orthop Res 2017;35(2):213-23.
5) Claes L, Recknagel S, Ignatius A. Fracture healing under healthy and inflammatory conditions. Nat Rev Rheumatol 2012;8(3):133-43.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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