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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科59巻5号

2024年05月発行

文献概要

増大号特集 絶対! 整形外科外傷学 column

勉強と経験と,そして.

著者: 石橋恭之1

所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科整形外科学講座

ページ範囲:P.501 - P.501

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 私が研修医時代,外傷は若手の担当でした.その状況は今もあまり変わらないと思います.当時は外傷を中心とした教科書はなく,もちろん,外傷専門を標榜する病院など存在しません.われわれは英語で書かれたCampbell's Operative Orthopaedicsや初版(?)のAO Principles of Fracture Managementなどを読んで治療にあたっていました.もちろん,系統的に整形外科外傷学を学んだわけではありませんので,今思えばレベルの低い治療を患者さんに施してきたのだろうと反省しきりです.

 指を再接着しても関節拘縮が残り,邪魔なので切断してくださいと患者さんに言われたこともありました.下肢骨折後では,術後のちょっとしたアライメント不良のため,十数年後には変形性膝関節症が生じた症例も経験しました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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