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増大号特集 絶対! 整形外科外傷学 column
最悪の事態を想定しておけば,最悪なことは起こらない
著者: 酒井昭典1
所属機関: 1産業医科大学整形外科学講座
ページ範囲:P.661 - P.661
文献購入ページに移動身近な例を1つ挙げれば,裂離骨折で小さな骨片をスクリューで内固定しようとして,骨片を割ってしまった場合です.割れるかもしれないことを事前に想定し,割れたときはtension band wiringで固定する,あるいは,骨接合を諦めて軟部組織をsuture anchorで固定する,あるいは,骨粗鬆症で骨質が悪くanchorが骨から引き抜けてしまったときはpull-out wireで固定するなど,次善の策を考え,フローチャートを描いて,固定材料をすぐ出せるように準備しておけば,すべてのイベントは想定内です.焦ることなく,手順よく手術ができます.
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