文献詳細
増大号特集 絶対! 整形外科外傷学
5章 リハビリテーション室
文献概要
Point!
●足関節周囲骨折に対する骨接合術は軟部組織の状態を考慮して行われる.リハビリテーションは,①術前,②術後免荷・固定期,③術後免荷・固定解除期,④荷重期に分けられ,術前から開始することが多い.
●①,②では骨折部の転位増悪や軟部組織の腫脹増強によるコンパートメント症候群,創部治癒遷延などを引き起こさないように注意を図りながら早期にADLを拡大し全身の廃用予防や足関節〜足趾の機能障害予防を目指す介入を行う.
●③,④では免荷・固定により生じた足関節〜足趾の可動域制限や筋力低下などの機能障害を速やかに改善し,早期に受傷前と同等のADL獲得を目指す介入を行う.
●各期に応じたリハビリテーションの内容や注意点を具体的に挙げる.
●足関節周囲骨折に対する骨接合術は軟部組織の状態を考慮して行われる.リハビリテーションは,①術前,②術後免荷・固定期,③術後免荷・固定解除期,④荷重期に分けられ,術前から開始することが多い.
●①,②では骨折部の転位増悪や軟部組織の腫脹増強によるコンパートメント症候群,創部治癒遷延などを引き起こさないように注意を図りながら早期にADLを拡大し全身の廃用予防や足関節〜足趾の機能障害予防を目指す介入を行う.
●③,④では免荷・固定により生じた足関節〜足趾の可動域制限や筋力低下などの機能障害を速やかに改善し,早期に受傷前と同等のADL獲得を目指す介入を行う.
●各期に応じたリハビリテーションの内容や注意点を具体的に挙げる.
参考文献
1) 沖田 実.痛みの定義・概念.沖田 実,松原貴子.ペインリハビリテーション入門.東京:三輪書店,2019.p.2-9.
2) 片岡英樹,沖田 実.急性痛に対するリハビリテーション.Pain Rehabil 2016;6(1):7-15.
3) 藤田直人,村上慎一郎,藤野英己.廃用性筋萎縮の予防に対する治療的電気刺激を用いた等尺性収縮の効果.日物理療会誌2012;19:53-8.
4) 川村博文,西上智彦,伊藤健一・他.疼痛に対する物理療法・運動療法.Jpn J Rehabil Med 2016;53(8):604-9.
5) 中村和史,川島達宏,栗山節郎.下肢のスポーツ損傷 足関節脱臼骨折.臨床スポーツ医学2010;27(11):1257-67.
6) 大工谷新一.足関節背屈制限に対する理学療法.関西理学2006;6:21-6.
7) 野田知之,安田金蔵,長野博志・他.足関節脱臼骨折の治療成績.中四整会誌1994;6(2):391-5.
掲載誌情報