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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科59巻5号

2024年05月発行

文献概要

増大号特集 絶対! 整形外科外傷学 7章 外傷教育

カタバーを用いた手外科&血管マイクロ・外傷整形手術教育

著者: 善家雄吉1

所属機関: 1産業医科大学病院救急集中治療科・外傷再建センター

ページ範囲:P.723 - P.729

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はじめに

 運動器外科において,肉眼解剖は非常に重要な役割を占めているが,従来,本邦にて解剖実習体を用いた外科手術手技向上研修(サージカルトレーニング)を行うことは,法的解釈の問題もあり,一般的には実践されてこなかった.しかしながら,その実践に対するガイドライン1)が作成されて以降,本邦でも条件が整えば,実施することが可能になった.当大学においても,2014年度より解剖学教室の協力により,外科系教室連合で実際に献体を用いたサージカルトレーニングや研究を行っており,その環境も徐々に整備されつつある.当整形外科学教室では,これまで計22回のサージカルトレーニングを施行してきた.うち,手外科・外傷分野は8回開催(表1)した実績があり,同分野のプログラムを中心に詳述する.

*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年5月末まで)。

参考文献

1) 日本外科学会・日本解剖学会.臨床医学の教育および研究における死体解剖のガイドライン.解剖誌2012;87(2):21-3.
2) 鈴木崇根.クリニカルアナトミーラボはどのように誕生し,何処へ向かうのか.千葉医学2013;89:1-6.
3) 秋田恵一,岡田竜平,那須久代・他.Thiel法による屍体の固定.整・災外2013:56(10):1285-9.
4) 善家雄吉,酒井昭典.上肢・手外科分野のカダバートレーニング.日整会誌2019;93(9):590-5.
5) International Microsurgery Club. https://www.facebook.com/groups/1702063276733451(2024年2月29日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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