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特集 大規模レジストリーによる整形外科リアルワールドエビデンス構築
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著者: 種市洋1
所属機関: 1獨協医科大学整形外科
ページ範囲:P.859 - P.859
まず,康永秀生先生はRCTとRWDを用いたレジストリー研究の概要をまとめられ,それぞれの欠点を補完的に補う臨床研究の「2本の柱」であることをわかりやすくご解説いただいた.藤森研司先生には「高齢者の医療の確保に関する法律」を根拠法として運用されている電子レセプトと特定健診のアーカイブであるNational Database(NDB)を詳しくご説明いただいた.金村徳相先生には本邦初の筋骨格系手術ナショナルレジストリーかつ複数の整形外科関連学会等による大規模レジストリーのプラットフォームとしての日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)についてその現状と展望を述べられ,JOANR連携手術レジストリーを解説する各稿(秋山治彦先生,田島卓也先生,有馬秀幸先生,上田明希先生,高橋 宏先生,井上 玄先生)につなげていただいた.次いで,病態(疾病)関連の包括的レジストリーとして小倉浩一先生には1950年代からの長い歴史を有する全国骨・軟部腫瘍登録を,また山本智章先生には日本脆弱性骨折ネットワークによるFFN-Japanデータベースについて解説いただいた.
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