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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科59巻7号

2024年07月発行

文献概要

特集 大規模レジストリーによる整形外科リアルワールドエビデンス構築

早期発症側弯症を対象とした長期型レジストリー制度の構築

著者: 井上玄12 鈴木哲平13 谷口優樹14 大場悠己15 齊藤敏樹16 高橋真治17 宮城正行12 赤澤努18 伊東学19

所属機関: 1日本側彎症学会早期発症側弯症レジストリーワーキンググループ 2北里大学医学部整形外科学 3国立病院機構神戸医療センター リハビリテーション部 4東京大学大学院医学系研究科整形外科学 5信州大学医学部整形外科学 6一宮西病院整形外科 7大阪公立大学大学院医学研究科整形外科学 8聖マリアンナ医科大学整形外科学講座 9国立病院機構北海道医療センター整形外科

ページ範囲:P.921 - P.927

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早期発症側弯症(EOS)は,病態が多岐に渡るうえに有病率が低く,特に長期的なエビデンスは限られている.日本側彎症学会ではEOSに対する手術症例を対象に,長期的に患者を追跡可能なデータベースを構築し,全国規模のレジストリーの運用を2024年度中に開始する予定である.本レジストリーは,既に運用されているJSSR-DBに垂直に連結されており,患者が満18歳になるまで継続してデータが登録される.本レジストリーの運用により,各手術実施施設の医療の質の向上のみならず,高い収集率のリアルワールドデータを用いて,本邦から世界に向けた新たなエビデンスの創出が期待される.

参考文献

1) Guzek RH, Murphy R, Hardesty CK, et al;Pediatric Spine Study Group (PSSG). Mortality in early-onset scoliosis during the growth-friendly surgery era. J Pediatr Orthop 2022;42(3):131-7.
2) Scoliosis Research Society. https://www.srs.org/Patients/Conditions/Scoliosis/Early-Onset-Scoliosis(2024年5月15日アクセス)
3) Kim G, Sammak SE, Michalopoulos GD, et al. Comparison of surgical interventions for the treatment of early-onset scoliosis:a systematic review and meta-analysis. J Neurosurg Pediatr 2022;31(4):342-57.
4) Williams BA, Matsumoto H, McCalla DJ, et al. Development and initial validation of the Classification of Early-Onset Scoliosis (C-EOS). J Bone Joint Surg Am 2014;96(16):1359-67.
5) Matsumoto H, Williams B, Park HY, et al. The final 24-Item Early Onset Scoliosis Questionnaires (EOSQ-24):validity, reliability and responsiveness. J Pediatr Orthop 2018;38(3):144-51.
6) 川上紀明,小谷俊明,鈴木哲平・他.厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業) 分担研究報告書.肋骨異常を伴う先天性側弯症.厚生労働科学研究成果データベース.https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2017/172051/201711092A_upload/201711092A0015.pdf(2024年5月15日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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