icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科59巻7号

2024年07月発行

文献概要

書評

非特異的腰痛の運動療法[Web動画付] 第2版—病態をフローチャートで鑑別できる フリーアクセス

著者: 葉清規1

所属機関: 1浜脇整形外科リハビリセンター

ページ範囲:P.967 - P.967

 著者の荒木秀明先生は,腰痛に対する臨床と研究に取り組まれる理学療法士として,私が尊敬する先生のお一人です.

 腰痛に対する理学療法の方法論は数多く紹介されていますが,医療技術として,理学療法はエビデンスに基づいて行われるものであり,エビデンスの臨床応用として,Evidence-Based Practice(利用可能な最良のエビデンス・医療者の専門性・患者の価値観を統合し,最善の医療を行う)という概念が重要となります.エビデンスとは臨床研究です.研究には,研究を実践する立場と,研究結果を解釈(活用)する立場があります.荒木先生はご自身の臨床データを,国際腰痛学会・国際骨盤痛学会や日本腰痛学会で学会発表されるなど研究を実践しています.しかし,それだけではなく,先生の真骨頂は,臨床疑問の解決に結びつく数多くの先行研究の成果を理解して臨床応用する,「研究結果を解釈する立場」を高いレベルで行われているところにあります.『非特異的腰痛の運動療法 第2版』には,そのエッセンスが盛り込まれています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら