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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科59巻8号

2024年08月発行

文献概要

特集 脊損患者への投与が始まった脊髄再生医療—脊髄損傷患者に希望が見えるか

脊髄損傷に対する再生医療後のリハビリテーション

著者: 緒方徹1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科リハビリテーション医学講座

ページ範囲:P.1027 - P.1030

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脊髄損傷に対する細胞治療に引き続いて行われるリハビリテーションの重要性が増している.再生医療後のリハビリテーション手法に確立したものはないが,細胞治療の作用点を意識したうえで,運動学習の論理に基づき組み立てることが軸となる.今後,ロボットリハビリテーションなどとの融合も期待されるが,細胞治療のエビデンス確立も重要であり,臨床治験のプロトコル作成には注意を要する.再生医療の到来を受けて,脊髄損傷のリハビリテーション手法を改めて体系化し,施設間での差異を減らす標準化を進めることも今後の課題である.

参考文献

1) Chikuda H, Koyama Y, Matsubayashi Y, et al. Effect of early vs delayed surgical treatment on motor recovery in incomplete cervical spinal cord injury with preexisting cervical stenosis:a randomized clinical trial. JAMA Netw Open 2021;4(11):e2133604. doi:10.1001/jamanetworkopen.2021.33604.
2) Ortiz FC, Habermacher C, Graciarena M, et al. Neuronal activity in vivo enhances functional myelin repair. JCI Insight 2019;5(9):e123434. doi:10.1172/jci.insight.123434.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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