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がん患者の皮膚障害アトラス フリーアクセス
著者: 山崎直也1
所属機関: 1国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科
ページ範囲:P.1163 - P.1163
がん患者にはがんそのものの進行によって起こる皮膚症状と,各種治療によって起こる皮膚障害があります.かつて,いわゆる抗がん薬治療で患者さんが良く知っていて恐れている副作用といえば,脱毛と悪心嘔吐がその代表でした.ところが21世紀になって,分子標的薬が次々に登場し,2010年代には免疫チェックポイント阻害薬の進歩によって免疫療法がはっきりとがん治療の太い柱になるに従い,がん薬物療法の副作用は様変わりし,皮膚障害は,その代表的なものの一つとして注目されるようになりました.しかし,各種臓器がんの治療医は皮膚障害の診断治療にまで手が回りませんし,逆に皮膚科医が日進月歩の多くの新規抗がん薬の皮膚障害マネジメントを的確に行うことは大変困難であるといわざるを得ませんでした.本書はその問題を一気に解決してくれる一冊です.
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