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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻12号

1971年12月発行

文献概要

論述

関節滑液膜の構造と機能—正常滑膜および関節リウマチにおける変化と役割

著者: 山本真1

所属機関: 1北里大学医学部整形外科学

ページ範囲:P.980 - P.991

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はじめに
 関節構成物の1つである関節滑液膜(以下滑膜と略す)は光顕レベルの組織学的には簡単な組織のようにみえる.しかしこの単純な膜が関節の機能また疾患にとつて甚だ重要な役割を果していることは多くの研究によつて次第に明らかになつてきた.この滑膜に関する知識は,特に組織培養,電子顕微鏡,螢光抗体法,radioisotopeの利用などの技術と化学的dataを結びつけて近年飛躍的に大きなものとなつた.このめざましい進歩の段階において,私が九州大学整形外科で協同研究者とともに行なつた仕事は本当に微々たる役を果しているにすぎない.そこで私達の仕事を加えながら滑膜の構造と機能という観点から最近の多くの研究をとりまとめてみることにした.日頃疾患の治療にとりくんでいられる方々にも,関節という器官の本質的理解,疾患の解明に多少とも役立てば幸甚である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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