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論述
乳児筋性斜頸治療法の検討
著者: 峰岸孝年1 和地建市2 菅原幸子1
所属機関: 1東京女子医科大学第二病院整形外科 2日大板橋病院整形外科
ページ範囲:P.1002 - P.1010
文献購入ページに移動従来,乳児筋性斜頸の治療は保存的療法が主であり,病変進行時期の生後1ヵ月までは愛護的に取扱い,その後は自然治ゆを促進させる意味でマッサージ,徒手矯正を行なうとともに,家庭においても二次的変形の防止策として種々の方法を用い,矯正位に保持することが常識的治療法であり広く一般に普及している.
しかしながら近年,きわめて愛護的に取扱うべきはずの生後2〜3週の早期乳児に対するmanuelle tenotomie(その後manual myotomyと改名)の報告が篠田ら(1968)11),笠井ら(1970)6),によつてなされた.さらに篠田ら(1969,1970)12,13)は50例の乳児筋性斜頸を無処置のまま詳細に経過を観察し,88%自然治ゆを営んだと報告,ひきつづき第43回日本整形外科学会総会にてマッサージは有害無意味と報告14)した.
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