icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻3号

1971年03月発行

文献概要

視座

間違いへの反省

著者: 佐藤孝三1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.177 - P.177

文献購入ページに移動
 医師は患者から健康回復に関する一切を委ねられる.しかし患者の状態は千差万別であるから,ある者は全快し,ある者は障害をのこし,ある者は死亡する.医師はその間に最善と思われる治療を施し,あとは天命に委ねる以外にないが,いかなるときでも医師自らの手によつて患者の健康をそこなうことがあつてはならない.
 しかしそうはいうものの,医師も人間であるから間違いをおこすことがある.その間違いのおこし方にはふた通りあるようである.その1つは知つていながらうつかりしておこす間違いであり,他の1つは知らずにおこす間違いである.前者は周到な注意によつて防ぐことができ,後者は勉強を重ねることによつて防ぐことができる.いずれも知識および経験の量と患者への責任感とが土台であり,これらに対する反省と不断の努力によつてのみ間違いを減らすことができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら