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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻3号

1971年03月発行

文献概要

論述

手作業の習熟過程における中枢の関与について

著者: 梁瀬度子1

所属機関: 1奈良県立医科大学第二外科学教室 2奈良女子大学家政学部生活環境学教室

ページ範囲:P.201 - P.210

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緒言
 従来,手指筋の動作学的研究は,特定作業時の熟練者と未熟練者との動作分析によつて,より合理的な動作の追求をする形式のものが,主流をなしていた.しかし,この習熟という問題は,単なる動作学的分析対比だけでは解決しえない内容を含んでいる.思うに,習熟によつて合理的な動作が半ば不随意的に行なわれるには,必ずや中枢機構の関与があるに違いない.ここに著者は巧緻な反復手作業であるレース編みをとりあげ,熟練者と未熟練者との動作をkinesiologicに検討したうえ,習熟過程における脳機能の変化をも追求した.脳機能の検討には脳波と筋電図を併用したところ,そのいずれもが条件反射と関連する興味深い知見を得たので,その結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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