icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻4号

1971年04月発行

文献概要

論述

植え込み電極法の整形外科的応用—とくに麻痺性尖足に対する臨床応用を中心として

著者: 玉置哲也1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.262 - P.268

文献購入ページに移動
はじめに
 銅と亜鉛とで作つた電気ピンセットを,カエルの筋肉または神経に触れると,その筋肉またはその神経の末梢の筋肉は収縮する.
 18世紀末にGalvaniによつて観察されたこの生体が電気によつて刺激され興奮するという現象は,逆に生体からも電気が発生していることを証明する手がかりともなり,近代の神経生理学の飛躍的な発展の礎ともなつた発見であつた.当然のことながら,この現象は臨床医学の領域にも広く応用が試みられてきており,電気刺激を与えて神経あるいは筋肉を興奮させるという面のみを考えても,現在すでに治療面に実用化されている方法も少なくない.その2,3をあげれば,低周波治療,超低湖波治療,平流療法,などがあり,さらに心臓ペースメーカー,徐細動装置などは,この生体の電気に対する被刺激性を人体の機能的な問題の解決に応用したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら