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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻4号

1971年04月発行

文献概要

臨床経験

Riemenbügel様装具による新生児先天股脱治療の試み

著者: 鈴木良平12 佐藤信也2

所属機関: 1長崎大学 2福島県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.335 - P.340

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 Ortolaniのclick signやBarlow,山室の方法などを利用して,新生児期に先天股脱が容易に発見されるようになつたことは大きな進歩である.この時期の治療としてはvon Rosen,Barlow,Frejkaの装具がよく用いられている.
 10数年来,著者らは乳児先天股脱に対して,PavlikのRiemenbügelを用いているが,新生児に対してもこのような装具が用いられないであろうかと考えた.つまり厳重な固定を行なわず,向脱臼性の股関節伸展運動のみを制限してjoint laxityの消失を待ち,固定性の脱臼に進展するのを防止することを意図するものである.しかし乳児用のRiemenbügelは材料の点で新生児の皮膚には危険であるし,新生児には重すぎて固定用装具となつてしまうおそれがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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