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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻5号

1971年05月発行

文献概要

論述

7つの科による鞭打ち損傷患者の総合研究結果

著者: 杉本侃1 桂田菊嗣1

所属機関: 1大阪大学医学部付属病院特殊救急部

ページ範囲:P.362 - P.369

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はじめに
 鞭打ち損傷という名が診断名としてきわめて不適当であり,何ら病態を説明するものではなく単に受傷機転を示すに過ぎないことはもはや異論のないことであろう.しかもこの語はその内容がよくわからないままに途方もない誤解と恐怖を一般に植えつけており診断名とすることは絶対に避けるべきものと考える.しかしこの語が社会的にも医学的にも極めて広範囲に普及し無視し得ない状態にあることも事実である.したがつて,われわれの研究班はこの病名をそのまま採用しこの病名が何をあらわすかを徹底的に掘り下げることにした.本論文においてこの病名をそのまま題名として使用したのもそのような意味においてである.
 鞭打ち損傷が現在まで各人各様に解釈され一定の病態がつかめなかつた原因としてわれわれは次の三つを重視したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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