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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻7号

1971年07月発行

文献概要

境界領域

乳癌転移例に対する外科的ホルモン療法

著者: 阿部令彦1

所属機関: 1国立がんセンター病院外科

ページ範囲:P.614 - P.626

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 乳癌に対する内分泌療法は,ホルモンの投与や,内分泌機能の廃絶による内分泌環境の変化をある種の癌の治療に応用するという考え方に立脚する.すなわちSchinzinger(1889)が進行乳癌に対する卵巣別除の奏効する可能性を指摘したのに始まり,Beatson(1896)の臨床的追試で実証されたことに由来しているが,現在臨床上癌の内分泌療法が実際に行なわれている対象は,おもにホルモン依存性癌といわれる乳癌と前立腺癌とである.しかも,その根治手術の適応のない進行症例に行なわれるのが原則である.
 乳癌伝移例に対する外科的ホルモン療法には,卵巣剔除,副腎剔除,下垂体剔除などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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