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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻7号

1971年07月発行

文献概要

カンファレンス

四肢腫瘍—これはなんでしょう(5)

著者: 骨腫瘍症例検討会 阿部光俊1

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.627 - P.631

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炎症か腫瘍か
 A:この方は,33歳の男性です.1昨年5月に重いものを持ち上げたときに,急に左大腿が痛くなり,多少熱感があつたそうです.その後,痛みはだんだん強くなり,38度前後の熱がでて,近所の病院へ行き,chemotherapyをうけて痛みは落着きました.それから5ヵ月経って再び同じような発作があり,局所の熱感や39度の発熱があつたのですが,このときもchemotherapyで割に簡単になおりました.その後も2回同じようなことがあつて,その都度chemotherapyで痛みはなくなつたのですが,しかし,腫脹が次第に強くなつてきて,昨年11月東大を受診しました.
 局所所見では右大腿部が紡錘状に腫脹していますが,皮膚はほぼ正常で,発赤,色素沈着,静脈怒張などはなく,多少の熱感があります.触診では大腿骨白身が骨幹部で太くなつている感じで圧痛が少しあります.搏動,波動などはありません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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