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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻8号

1971年08月発行

文献概要

論述

腰椎カリエスにおける所属リンパ系の動態—リンパ系造影法による吟味

著者: 宮下冨士弥13 河野通隆2

所属機関: 1栃木県がん検診センター外科 2国立村山療養所整形外科 3国立村山療養所外科

ページ範囲:P.693 - P.701

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はじめに
 炎症(ことに慢性炎症)や悪性腫瘍の外科にとつて,リンパ系の存在はきわめて関心の深いものである.すなわちリンパ系は,単なる異物に対してのbarrierとしての存在から,さらに抗原抗体反応ひいてはdisseminationなど提起される問題は山積みされているのであり,その全貌が明らかにされるまでにはなおいくたの歳月を必要とするのであろうと思われる.炎症には所属リンパ節の腫脹をともない,悪性腫瘍では転移しやすい.したがつて手術にあたつては廓清が必要であるといつた漠然とした臨床.上の解釈は乗り越えられるべきであつて,リンパ節の示すfine regulationを追求すべく,今回慢性炎症ことに特異性炎の一ジャンルとして腰椎カリエスをとりあげ,direct lymphographyの採用によりおもに生体におけるdynamic lymphatic flowの面からこれらの点を追求してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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