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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科6巻8号

1971年08月発行

文献概要

検査法

系統的骨疾患の鑑別診断

著者: 真角昭吾1

所属機関: 1北里大学医学部整形外科

ページ範囲:P.702 - P.716

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はじめに
 ひとくちに系統的骨疾患といつても先天性遺伝性のもの,代謝性骨疾患,内分泌障害による骨変化,腫瘍的性格を帯びたもの,臓器異常による二次的なものなど多様な病因に基づくsystemic,general,multipleの骨変化の総称であるから,鑑別診断は必らずしも容易ではなく,また比較的稀な疾患も数多く含まれているので診断に習熟する機会も少ないことと思う.ここでは日常遭遇することの多い骨疾患のX線所見を中心として診断の要領をまとめてみたい.特異な病像から臨床所見,X線所見のみで診断可能な症例もあるが,これらの所見がscreeningとしての意味しかなく,生化学,内分泌機能,遺伝性,組織検査など総合判断を必要とする症例も少なくない.的をしぼつた一定の診断手順をふみ,いろいろな検査結果を吟味して,鑑別の範囲を狭めていくことが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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